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悩める調理学校生

今日は昼過ぎに、調理学校に通う外国人留学生(イントネーションから中国かな?)が来店。

薄刃庖丁を見せて下さい。っとの事で包丁の説明を色々としていると、
自分の持っている鎌形薄刃を見せてくれました。

なかなか研ぐのが難しそうな構造の鎌形薄刃で・・・。
それをメチャクチャ綺麗に研ぎ上げていて、思わず「これでエエですやん!」
みたいな事を言ってしまってww
(本当なら、「もっと良いのありますよ!」って新しい包丁を売るのが商売ですよねw)

なぜ、この包丁が使いにくいのかっという話を、
使う砥石、使っている時の状況、不満点など、ゆっくり最後まで聞きました。
(自分が砥いだせいで、切れにくく使いにくくなってしまったっという見解でした。)

その鎌形薄刃は、V金10号の霞。
砥石は
#1000
#2000
#5000嵐山
#8000北山
天然砥石(内曇りと中山)

これらを使って研がれているようで、より鋭い切れ味を求めて天然砥石まで買ったと。。

全ての石を綺麗に面直しを行い。
包丁の捻じれに合わせて研ぎ←ここが凄い!!
究極と言われる中山合砥も買って!

これ以上、やる事が無いっという状況まできて、新しい包丁を購入しようと
酔心まで来てくれた次第です。。

ここから、本人所有の鎌薄刃の特性についての説明。
V金10号ってね!鋼材の特性についての話。

そして、使っている時に起こった現象を言い当てつつ
解決策と、欲しい切れ味とのバランスを一緒に考え。

お客さんの使い方の場合、天然砥石は必要なくて。。。
欲しい切れ味を求めるなら#5000嵐山も相性良く無くて。。。
北山でも細かいぐらいなんですよ!っと。

理想の切れ味を求めて中山まで買った本人は「えっ。。えっ・・」
っと言う感じで、若干心苦しかったのですが、調理師さんという仕事柄
早く、綺麗に、確実に切らなければならない事を想定して、お伝えしました。

何か良い砥石があれば紹介して下さいとの事でしたので、
恐らく、確実にイメージ通りの刃が出るであろう酔心#3000仕上砥石を
オススメして、お買い上げ頂きました。

#3000仕上砥石 WebShopへ

「じゃあ、この#3000の後に嵐山を使って、北山ですか??」っと言うので(汗)
一度だけでいいから、#3000だけで研ぎ終えて、そのまま使ってみて欲しいと!

その後も、本焼きの話などなど、しばらく話して帰られました。

今頃、#3000で研いでくれてるかなぁ~
上手く鋭いエッジが立って、快適に包丁が使えていたら嬉しいな。

追伸: 210mm 鎌形薄刃白二鋼水本焼のご注文お待ちしております!中山と相性抜群です!!

2024年Web担当追記:
本記事にて、元サイトでの「日々修行」の更新に追いつきました。
毎日見にきていただいたお客様、誠にありがとうございます。
一年間毎日更新してまいりましたが、これにて毎日の更新はなくなり、不定期での更新となります。
今後とも宜しくお願い申し上げます。

  • 2023-08-30

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