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鬼手仏心

今日は、ご家庭で使用される出刃庖丁の本刃付けを行いました。

海上釣り堀で、真鯛やハマチなどを大量に釣る事が多いようで、
刃持ちも良く、女性でも扱い易いバランスの鬼手仏心をお求め頂きました。

まず、ダイアで当たりを付けて行きます。
ここで切刃に現れる段々を出来るだけ取っておくと後の研ぎが楽になります。

刃中ほどから刃元までは故意にハマグルので段々を残しても大丈夫!
綺麗に仕上げる為には、切っ先アール部分を丁寧に砥ぐ事が必要。

今回は、#325の後に#3000仕上砥石を使いました。
新しい砥石で、そこそこ研磨力がある砥石です。
ザックリしたイメージだと、北山が#3000になった感覚で使えます。

研磨力がある砥石で良くあるのが・・・

#3000なりの段々が出てしまう事・・・
超セラやシャプトンなども、研磨力があるので段々になるかと思います。

これを、優しく丁寧なタッチで消しに行きます。

ここまで来たら、研磨力が少なめの細かい仕上げ砥石で艶出し?磨きに移ります。

#3000から#10000に飛んで磨きました。

キラキラして切れそうですが、実際これではツルツル刃が滑ってしまいます・・・
”新聞紙は面白いように切れますけど・・魚向けでは無いかな。”

このような仕上げは、糸引き刃”ありき”!の研ぎです^^

裏押しは少し多めに研ぎました。
もっと押した方が刃が強くなるのですが、糸引きとユルハマグリ刃で折り合いが付くかと。

こちらの手を離れてしまうと、何も出来ないので毎回ドキドキします。
特に、ご家庭での使用を考えると、予防線を沢山張りたいですが・・鬼手仏心を選んで
下さった限り、その性能を存分に味わって頂きたい!!

海上釣り堀の魚・・・脂っぽいですよね~
もっとカリカリにしたら良かったかな・・・・
この点、少し心残りです。

追伸:各地から研ぎ修理&リセット多く預かっております。
順番に研いで居りますので、今しばらくお待ちくださいませ。

日々修行 2020-03-06


No title

ご存じのとおり、私も鬼手仏心を使ってますが、、、

>研磨力がある砥石で良くあるのが。。。
#3000なりの段々が出てしまう事。。。
超セラやシャプトンなども、研磨力があるので段々になるかと思います。

はい。見事に段々になってますw
最初は鳴滝でゆるゆる消しにかかってましたが、最近はあんまり気にしなくなって、、、。

もうそろそろ釣りシーズンに入りますが、今シーズンはまだ修正に出さなくても大丈夫そうな雰囲気です。来シーズン前にはお願いすることになるかと。

>海上釣り堀の魚・・・脂っぽいですよね~
もっとカリカリにしたら良かったかな。。。。

まあ、一尾ごとに刀身拭けば問題ないんじゃないかと。


Re: No title

コメントありがとうございます。

そうですね、、段々は使用に問題無いですが、新品からの本刃付けだと
出来るだけ綺麗にして出したい思いも大きくて取ろうとしてしまいます。

脂も、おっしゃる通りなのです。
究極な話、1匹ごとに洗剤で洗えばカリカリ復活するのですが。。
そういった事もご案内していきます。