鍛冶屋VS刃研屋
堺は分業です。
包丁を作るには、鍛冶屋、刃研屋、柄屋、などなどに分かれています。
柄屋さんは、包丁本体の製作に直接関係ありませんが、
鍛冶屋さんと刃研屋さんは、モロに関係してくる重要なセクションです。
お互いの仕事に触れやすい部分でもあり、意見が食い違う事が多い部分でもあります。
一つの会社で、鍛冶屋、刃研屋を営んでいれば、次の行程が楽なように連携をとって
よりスムーズに包丁を仕上げる工夫が行われるでしょう。(修正する所が少なくなるように!)
ただし、分業ゆえ、しかも拘りの職人ゆえ、スムーズに行かない事が多いです。
刃研屋さんは、「鍛冶屋さんがもっとコノ歪みを取ってくれたら研ぎ易いねんけど・・・。」
鍛冶屋さんは、「歪みを取るのが刃研屋の仕事や!」
っといった具合です。
もっと深く書けば、もっと納得出来る深い話になります(^^;
裏比の話とか。。 包丁の焼き戻しとか!!
その間を取り持ちながら、良い包丁を仕立ててゆくのが酔心であります。
「そ、、そこをなんとか~」っと言った感じデス。。
鍛冶屋さんが言う事も解るし、刃研屋さんの気持ちも解る。
色々あるけど最終的にみんな揃って良い包丁を作りたいと言う一心です。
そんな風潮が長く続いていましたが、その風潮に終止符が打たれそうです。
これによって、もっと良い包丁が作れます。
職人さんも気分良く包丁を作り、使用される方は良い包丁を手にする事が
出来ると思うのです。 そんな流れが酔心の周りで始まりそうです。
- 2009-04-02