名研ぎ師の刃付け
今日、ある職人さんから、伝説??っと言われる方の研いだ包丁を見せてもらいました。
噂には聞いていたけど、実物を初めて見た感想・・・やっぱし凄いですわw
その職人さんは、もう亡くなっておられて・・実際に会う事はできませんが、残された包丁からは、その職人さんの人となりを感じる事が出来ます。
これまた噂ですが、研ぐのに時間がかなりかかったとか。。。
そりゃそうでしょ~~ って感じの研ぎ上がり具合です。
どうやったら、そう研ぎ上げる事が出来るのか。。今では聞く事も見る事も出来ませんが
今の知識で考える範囲だと、ほとんど手作業でじっくり包丁と話しながら研いだのだと。。
良く、研ぎが趣味の方のブログを見させて頂いておりますが、ちょっと踏み込んだ方の
研ぎ理論と合致する部分もあって、、時間があれば、こんな風に出来るのだと。。
1時間掛けて刺身を引くような作業を想像して頂ければと思います。。。
現実に1時間掛けて引いた刺身は成立しないのかもですが、それぐらいの感覚です。
では、現在の研ぎでこのような研ぎが出来るのか!!っと言えば多分出来ます。
じゃあ、それに対する工賃(技術料)と合わせると折り合いが付きません。
いかに早く、確実に良い研ぎを行うかの折り合いポイントが現在の状況なんでしょう。
さらに、研ぎ修行に入る小僧的な見習いが居ないのも一つあります。
でも、その技術的な面は残しておかないと、途絶えそうに感じています。
さて、どうしたものか。。。
理論が何となく解るから僕が出来るならやってみたいけど。
流石に鍛冶屋が打った包丁を0から研ぎ上げるなんて無理なわけで。
でも、どえらい物を見てしまったので、やっぱしソワソワしています。
要するに、超昔ながらの包丁造りを再現する事なんだと思うのです。
- 2011-06-10