例の研ぎ
前回に書いた、パーフェクトな研ぎについて研ぎ職人さんと話をした。
達哉「これこれ、こう思うんですけど。。。そうしたら出来ますかねぇ~」
職人「それしか、方法は無いな。。昔はそうやったみたいやで~~」
じゃあどうして、今はやらないのか!! 手抜きなのか??
どうやら、そうでは無いらしい。。
昔は、鍛冶屋さんが焼き入れする前に、研ぎ屋が預かって裏などを砥石で研ぎ
それから焼き入れをする流れだったらしい。。
焼き入れする前なら、天然の回転砥石(円砥)でも十分研ぎ出せる!
そして、例の方法で簡単に平面や裏の比を出せる!
焼き入れ終わった包丁は、ほとんど包丁っぽくなっているので、研削力の少ない
天然砥石でも、研ぎ出せたのだとか!!
現在、強靭な研磨力のある円砥が開発され少々分厚い地(包丁の生地)でも
一気に研ぎ卸せるので、鍛冶屋は焼き入れまでして刃付け屋に渡す。
もちろん焼き入れ後なので、鋼は硬度を増していて手作業では追いつかない。
刃付け屋さんも、生活があるので、それなりに生産しないとダメ!!
っという流れになっているようです。
でも、たまに、「俺って凄いかも!」っと思うほどの研ぎが出来るのだとか。。
これをキープすべく努力しているけど、誤差は多少出てしまうそうで。。。。
そ~んな話をしてたら、「達哉君やってみたら~ 研ぎ途中で止めて渡すで!」
っとの事。。 焼き入れ後ではあるが、ダイヤ砥石と裏用に加工した砥石を造れば
僕でも出来るわけであるのです。 筋トレ級の作業なんですけど^^
昔の職人さんに迫ってみようと思うのです。
- 2011-06-14