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実験その弐

週末を超えて、さらに実験です。

先日研いだ、多層鋼の庖丁。 刃先側に刃肉が残っている感じがする・・。

透かすと、こんな感じ。。 もう少し研ぎ進めれば良くなりそうですが、ここからは砥石に当たる
面積が増えるので、心が折れそうになります(笑) 多層鋼なりの研ぎ抵抗があるような・・・。
この状態で、砥石への貼付きが出て研ぎにくかった。

この庖丁は、置いといて。。。

土井逸夫作の白三鋼柳刃を、切刃をエグル気持ちで研ぎ進めてみました。
柳刃の方が、切刃幅が狭いので、研ぎ易い。。 刃先にまだノリシロがありますが、所々カエリが
ポロポロ出てきそうな所でSTOP!

透かすとこんな感じ。 切っ先アール付近は、ややハマグリ風になってしまう。
アール付近を研ぎ抜こうとすれば、刃先のアールが砥石に喰われて形が変わりそうになる。
これを乗り越えるには出刃のように点の研ぎをするしか無いか・・・。

この庖丁も、ここで置いといてw

舟行椛180mmが有ったので、アールを意識して研いでみた。
出刃で研げば良かったのですが、早く結果が欲しくて薄手のアールが強い庖丁をチョイス!!

僅かに思っているような、抜ける感じが出てきた。 

既に、使用中で丸刃(段刃)になっている庖丁を、このように研ぎ抜くのは大変です。
それを、一気にスバっと研ぎ抜ける方法は、色々考えたけどありません。

ダイア砥石を使用し、その研磨力と面直しを極力しなくて良い状態で、研ぎ進めるのが
最良か・・・もしくは、刃研屋で機械にて、スバーっと研いでもらうかのいずれかです。

新品の庖丁を買った場合、最初の本刃付けである程度基礎を作っておくと維持し易いかも。
それでも、細かく欠けたりして、それを直す為に研ぎ込んで丸刃に・・・。っと言う事は良くある。
(しっかり研ぎ抜いた庖丁ほど、欠け易いかも知れない。強度は丸刃の方が絶対ある!)

ここからは自己責任で!

切刃の中を研ぎ抜くには、まず平面にした砥石を用意します。

砥石と庖丁が45°で研ぐのが基本ですが、これを出来るだけ直角気味を
意識して研ぐと、シノギ側が良く研げ抜けます。

この方法で角度を維持出来るのであれば、刃先もスバっと研ぎ抜く事が出来ます。

砥石と平行に研ぐと、丸刃になります。←多分、人間の骨格的な関係かと想像しています。

砥石と60°ぐらいで研ぐと研ぎ易いですが、刃先が丸く成りやすいように感じています。

注:砥石と直角(0°) 砥石と平行(90°)と言う解釈です。

大きい括りで、角度の話しをしています。 庖丁の研ぐ場所(先か元か)種類によって、
角度を変える事で、綺麗に機能的に研ぎ上げる事もあります。

色々と探ってみて下さい。

  • 2016-02-22

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