古い出刃 青二鋼
お客さんからのご要望で、良く締まった古い出刃を仕立て、裏押し小刃合わせしました。
若き日の富樫さんが打った出刃であります。
古い包丁に良くある、歪などが一切無く・・極上の状態です。
完全に落ち着いた状況で、この状態にあるのは素晴らしいと考えています。
この頃だと、刃付屋さんが使う水砥石も、まだまだ天然水砥が多かったと思う。
なので、余計な熱が掛かって無いと想像。鋼としては最良の状態にあるのでは??
写真では解りにくいが、良い意味で刃肉が残っている。
研磨力が低い天然で研いだ結果かな?
裏も、バシ!っと当たる!
切っ先アールの反対側(峰側)に当たって無い場所があるけども、これは裏スキの抜け場所!
切っ先に抜くよりも、峰側に逃した方が、道具として包丁を見た時に刃を最大限に活かせるのだ!
(っと、僕は思うのだ!)
注:この裏刃具合(研ぎ幅)は、出刃にしては細いデス。 真似すると欠けるので注意して下さい。もっと押した方がイイ!
で! 刃はどうなのか? ですが。 言うまでも無く、めちゃくちゃエエ感じなんです。
青だと多少甘い感じが出るんですが、それが無くカツン!って掛かる。
でも、砥石に乗せた感じでは、まったり吸い付くような青の研ぎ味。
細かい砥石で、糸引を入れてもカツンを維持するので、売りたく無い包丁の一つです。
(薄さじゃなく、鋼本来の鋭さを主張した刃です。)
今現在生まれてくる包丁達も、良さが沢山あります。
古い物は古い物で良さが沢山あります。
実際に使ってみないと、本当の事は解らないのですが、
出荷時点で、この包丁は素晴らしい仕事をしてくれると思うのです。
日々修行 2012-01-31
No title
Re: No title
もしかしてパートⅡですw
もう魚を捌かれましたか?
非常に使ってみたい出刃包丁でした! また感想を聞かせて下さい。
No title
No title
Re: No title
コメントありがとうございます。
エエ出刃です。 また数本あるので、時間を見つけてチェックしようと思います!
孝行さんの柳刃と同じ刃付屋が研いだ物かも知れません。 裏スキの抜け道は重要だと。
変な抜け方をすると、たぶんお客さんが研ぐのが大変です。。。
方眼紙は、検討してみます。。
No title
蔵出し品でしたか (^^)ゞ出刃、感想は…
私なりの感想ですが、
この青二鋼は、かかりから 「スッ」 っと入っていきますな。
カニの脚を削いだのですが、脱皮したばかりのカニか!?
と思うくらいでした。
ナイフで言えば、ストライダー、マッドドッグのような出刃で
もしかしたら、ドラム缶もこれでいけるのでは…。
※実践はしません(笑)
使う人の腕次第…私は今の包丁にも遊ばれていますが
この青二鋼にも。。。
腕を上げねばと包丁を手に取るたびに思う品々です。
※洋包丁、友人が喜んでいました。彼女の父親は料理人だったらしく
包丁をみて直ぐに包丁の良さが解ったみたいですよ~。
Re: No title
コメントありがとうございます!
蟹。。。いきましたか~
蟹つながりですが、蟹は右手の方は左利き用の包丁で削いだりしています。
右利き用を左用風に研いで使っている場合もアリです!
この出刃、上田師範も写真みて、エエなぁ~ 欲しいなぁ~ と連呼していました。
長く使える逸品なので、良い感じに育てて頂ければ嬉しいです!
友人さんに包丁気に入って頂けて良かったです。
研ぎの方、お任せいたしました!!