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今日の研ぎ修理

今日は、白鋼油焼の薄刃と銀三鋼柳刃の研ぎ修理を行いました。

白鋼油焼は、刃先が波刃のパン切みたいに複数箇所欠けていて、
到底ダイア砥石では太刀打ち出来ないので、水砥を引っ張り出して
機械を使って欠けを取る作業と刃を薄くする荒研ぎを行いました。

油焼と言えども、本焼なので刃が薄くなってくると緊張しますね^^;

その後、ダイアで切刃を整えた後、#2000を使いダイア傷を消し、
#4000中仕上、北山、#12000超仕上で鏡面風にしてみました。

油焼は水焼より甘いと言われる事がありますが、今日感じた感想では、
最後のカエリが取れにくい事が、甘く感じる要因になってそうです。
確実に取れば、水焼きと遜色無い鋭さが出ます。
一手間加える必要があるけど・・・。

単純に研いで、パリっと刃が付く水焼の方が簡単に刃が立つので、
細かい事を無視して考えれば、水焼に軍配があがるかも・・・。
実際問題、油焼と水焼を二本並べて研ぎ比べたり使い比べないと
違いは解らないと思ってます。

銀三鋼は、切刃がもっちゃりしていたので、水砥でガ〜っと研ぎ抜きました。
機械があると早く仕上がります!
預かった状態よりも、抜けを良くして刃の強度はそのまま!っと言う研ぎをしました。

今回の銀三鋼は、実践的な刃付けをしてあった。
この場合、変に刃の性格を変えるような研ぎをしない方が良い場合が多いと感じています。
劇的に変えて欲しい人は、研ぎ修理内容を伝えてくれます。

油焼薄刃は、使用者の使い方は使用環境が解っているので研ぎ易かったです。

銀三鋼は色々な小売店を回って入って来たので、石橋を叩いて渡るような研ぎで終えました。

  • 2014-10-16

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