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天然砥石使った^^

今日は夕方から手が空いたので、前々から研ごうと思っていた疾風の剣型柳刃を本刃付けしました。

この庖丁は、研ぐのが難しいだろうなぁ~っと思って研ぎを躊躇(ためら)っていた1本ですw

何が難しいかというと、研ぎ取る部分が多い感じで・・・。 関節も抜ききれなさそうな感じ・・・。

さて、今日の昼間にお客さんと電話で天然砥石の話をしました。

大平の合わせ砥石をゲットされたようで、それが良い刃がをつけてくれるらしい ^^

僕も大平合砥持ってるし、、、でも以前面直しした際に鋼の喰いが悪くなって・・そのままやなぁ~

って事で、思いっきり面直しでリフレッシュを試みましたが!!! 変化無し ^^;

せっかく天然と思ったので、巣板と久しぶりの丸カ「中山」を使って仕上げました。
(基礎の研ぎは、ダイア#500を使用して切刃のみを天然で調整しています。)

表側の切刃は巣板で通しました。 糸引&裏押しが中山デス。

この組み合わせで研ぎ終えた結果。 滑らかだけど、思いっきり掛かる刃が出ました。

表側の巣板は、切れ味に関係無いとまでは言わないが、現時点では化粧研ぎ的な扱いです。
糸引刃は、刃先にコシを持たせるのと刃線を整える行程。
切れ味や掛かりに最も影響があると感じているのが裏押し。
砥石に裏面をベタっと押しつけて、砥石面上を押し込んで研いでいく!
砥石の性質が、ダイレクトに刃先へ影響する瞬間だと考えています。

刃先に関しては、表からの研ぎよりも裏からの方が効き目が大きいような。。。
刃に逃げ場が無く、砥石の粒子凹凸へ押し込まれる感覚ですね^^

あんまり、良く掛かるし滑らかなんで、簡易顕微鏡×100倍のヤツで見てみました。

その写真をココで乗せれたら良いのでが、デジカメでは撮れませんでした(泣

なので簡易顕微鏡の写真を!

ネット通販にて1500円ぐらいで売ってマスw 結構見えますよ^^

この簡易顕微鏡で見えた裏側から見た刃先の具合と言うのが面白くて、研ぎキズがバラバラw
悪く言えば、ザラザラな訳ですが、見た目を裏切る滑らかな刃通りです。(新聞紙を切った感覚ですけどね。)
博士のスーパー顕微鏡なら、もっと見えるかも! 

言葉に表すと限りなく直線に近いバラバラの鋸刃っと言う感じでした。

安定感を求めて人造砥石でこの状態を無理矢理作っていますが、天然砥石だとオートマチックですな。。

ちょっと筋っぽいフワフワのマグロを、この庖丁で切ってみたいなぁ~。

  • 2014-05-12

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