軟鉄なのか
霞庖丁(打刃物)の鋼を制御するのは軟鉄なのか・・・。
焼入れ、焼戻しで変化する鋼の動きを支えるのが軟鉄と言われるが、
その「支える」と言うのは、軟鉄で動きを制御する事にあるのでは?と言う
考えが出てきた。 柔らかい鋼で硬い鋼を制御するには、鍛錬するしかなく
庖丁を鍛えると言う事は、鋼を鍛える事より軟鉄を鍛える事なのかも。
鍛冶屋さん、刃砥屋さんの協力により、ちょっとした実験を行った訳ですが、
きっと、そういう事なんだろうと言う考えが大きくなってきた。
庖丁屋に入った頃に、高齢の刃砥屋さんから教えてもらった事は、そういう
事をザックリ言っていたのかと、今になって実感するのであります。
焼入れの事、焼き戻しの事、最近Getした庖丁に塗る泥の事、そして形状維持
出来る刃付屋さんの技術 全部上手くマッチすれば究極の打刃物が出来ると思う。
- 2012-06-02