庖丁関係 信念 2023.1.19 ある刃付屋さんに良い鍛冶屋さん知りませんか?と聞いた事がある。その刃付屋さんは「居てない」と言った。 どういう意味か尋ねたら、刃付屋が良いと思う鍛冶屋は刃付屋が砥ぎ易いような包丁を作る人が良いと言う事になる。っと言う事だ! そういった考え方の人も居るのだと思った。 僕で言えば、中子が細くて柄付けし易くアイケも無い包丁が良い!っと言うようなもんだ! 本質は抜けているが、僕自身の効率性が良いので良い包丁となる。。。 今、色々な職人さんに囲まれて仕事をしているが、全て信念を持った職人さんで、何か一つでも絶対譲れないコダワリがある。 これを変わり者と呼んだり、わがままと言ったりヘンコツと言ったり。世間一般的にはそう呼ばれるかも知れない。 でもその譲れない何か(信念)があるから、他には真似出来ない目に見えない何かが生まれてくる。 刃物鋼材なんて「日立ヤスキハガネの青紙2号」と言えば、それしかない。日立から出た鋼材は一種類だ!多少の誤差はあるかも知れないが、同じ成分、同じ配合で出来ているはずだ! 同じ鋼材を使って、どうしてあんなに違う青二鋼の包丁ができるのか・・ 何があっても、どんなに急かしても、そのコダワリ部分では時間を掛け、手間を入れ、自分の分身として世に送り出す信念。 変わり者だと呼ばれても、見習っていきたい。 明日も仕事だ!寝よう(^^; もう3時30分だ・・・ 2007-06-08(03:30) 庖丁関係, 日々修行 庖丁, 酔心 INOXに名前入れ! 進化しませう!? 関連記事 研げない砥石 その2 白一鋼本霞プラス Ko.De.Ba 銀三鋼と砥石 週末の出来事 “上”職人手研ぎ本刃付