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冷間鍛錬

冷えた状態で、鍛錬する事を冷間鍛錬と呼びます。

これが意味無し!と言う職人さんも居るのですが、意味ありました。。

焼き入れ後に、最適な焼き戻しすると包丁が動きます。
包丁を構成してる組織が、落ち着きたい所に動くわけです。

動きたいだけ動き、落ち付いた包丁を刃付屋さんが歪みを取り、真っすぐ仕上げると
動かない真っ直ぐな包丁に仕上がるわけです。

昔の話だと「包丁を寝かせて落ち着かせる」のはこの為!

ただ、焼き戻しによって本当に動かない包丁にしようとすると、粘りが出過ぎて
パリっと感が出にくいように感じています。(もの凄く刃持ちは良いけど!)

焼き戻しを多様する以外で動かない包丁を生み出そうと思った時、冷間鍛錬が
威力を発揮してきます。

鍛える事によって、鋼の分子が砕かれて綿密な組織になる事もありますが、
それよりも、軟鉄の組織が綿密になって、焼き入れや焼き戻しで動こうとする
鋼を制御しているように感じてきました。

それを感じた理由は、ちゃんとあります。
色々あるので、ここには書けないのですが…….。

否定的だった職人さんも「なんでや??」っと言った程です。

もう少し、試している事があるので後々報告出来ればと思います。

青森で地震ありました。。
お客さんや知り合いの方が居るので心配です。

  • 2012-05-24

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