硬度変化
土井さんの包丁、荒砥ぎしてアイケが出て返品になった包丁があった。
本来なら土井さんの工場にあるドラム缶に土井さんがポイするんです
が、銘切練習用にもらった物があったので、銘切の練習をした。
一本の包丁を有効に使う為、平全部を使って練習する!
刃元から先の方までの軟鉄部分に切って行く。
上手く切るコツは◎◎をしない事(^^)
それはさて置き。。 タガネと言う道具で銘を切っていく。
コンコンコンっと言う鈍い音!そう、軟鉄部分に切るのだから硬度の
低い部分は低い音が出る(刃幅の影響もあるか?鉄琴の原理?)。
順番に刃先に向かって行くにつれて音が変わってきた。
キンキンと高い音になってきた。幅が狭くなって音が上がったのか?
っと思ったが、タガネの入りが悪くなってる・・・。
むしろ滑る感じだ! これは硬い包丁(本焼きとか)によくある現象。
あくまでも憶測の話だけれども、土井さんが言う通り刃元と刃先の硬度
が違うのかも知れない。これは焼き入れどうこうじゃないけど、焼き戻
しの掛け具合なんだろうと・・。
温蔵庫みたいなので物理的に焼き戻しすると粘りのある包丁になるが
先から元まで全部同じ硬さになるんですよ。。
出刃とかは刃元で叩くし、先で捌くし!
手作業の勘で行う炙り戻し!
研ぎ屋さんからしたら、硬度変化に寄り添わなければですが、包丁と
してはエエもんになりますね。
物理的?科学的?目に見えない何かがあります。
えっ。。銘切りを見せろ・・? まだまだ修行中です(^^;
- 2007-11-29