天然で!
デモンストレーション用の疾風の刃が痛んできたので、研ぐ事に!
ず~っと前に「青砥」を砥石屋さんから頂いたので、オール天然砥石で
研ぎ直しをする事に。。
青砥→日照山合砥 この二種類で仕上げてみようかと・・・。
まず青砥、、泥がメチャ出て包丁や研ぎ台がドロドロになっちまう。
なんじゃこりゃ?? マメに洗い流して研いでいた。
全然研げないじゃねぇか(><)ドロばっかりやん!!
っと、、思い浮かんだのがドロで研ぐって事!
そう言えば、ドロも重要だって特集に書いてたなぁ~。。。
そんなこんなで、ドロドロにして研いでみた。
するとどうでしょう! 良く研げるんです。しかも硬い鋼が良く
研げる印象・・・。青砥は青二と相性エエのか?
軟鉄部分も綺麗に霞んでいい感じ! 粗いから小傷が目立ちますが、
人造の中砥では出ない深い霞になりそうな下地が出来た。
天然で研いだら、”カエリ”が出ない?出にくい?っと聞いたし読んだ
事があるので、青砥で研いでカエリが出るのかをチェック!
ドロドロの泥を流して目視でチェック! カエリは見えません。。
タオルで拭いてチェック、、ザラザラ引っ掛かりはあるけど、
カエリでは無く、刃その物が青砥の粒子に従って付いた刃の感触。
結果、、カエリは出にくいと言う事で。。もしかしたらザラザラを
カエリと考える事が出来るかも知れないけど。。。人造で本気研ぎ
した時に出る、ペラペラのカエリはありません!!!!
そんなこんなで、日照山合砥へ!
切り刃全部を研ぐと砥石が減って勿体無いので。。。いつもは刃先だけ
砥ぐようにしてますが、僕的には贅沢に全体を研ぎました。
こちらも、泥をしっかり出して研いでみました。
トロトロな感じの泥が出て、滑らかな研ぎが出来ます。
包丁と砥石の間に泥の層が出来てスリップチックな感じ。
この泥で霞んだ切り刃は、写真のような感じ!
ハガネがピカピカ光らないのは、天然砥粒子の大きさが違うからで、、
人造のように同じ粒子サイズで研ぐと綺麗に光るけれど・・・。
奥深い霞が出来ました。 これを内曇砥で砥ぐ?磨く?と艶のある霞になりますが、
とっても時間が掛かる作業なので・・・。
ここまでで、使用に耐える切れ味を得る事が出来ました。
鏡面チックになっていないので、張り付き感も少ないのでは??
こんな風に霞ませるとサビが浮きやすい!と言う方も居られます。
これを回避する方法を、少し考えています。
炭素系包丁の特性も手伝うかも!! まだ、良く解ってないので
また今度。。
秋の長夜・・天然砥石で包丁を研ぐのもいいですね(^^)
↑良く聞くフレーズを使ってみました(笑)↑
- 2007-11-19