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帰国子女な包丁

今日、アメリカから修理の為にINOX本焼和包丁が2丁帰国した。

使用されている方の名前入れや伝票などを見るからに1丁は中国人。
もう一丁はアメリカ人と思われる。

驚くべきは、超綺麗に研がれていた事(^^)b
研ぎ方としてはベタ研ぎで糸引きを入れたような感じ!

しかし、切っ先は研ぎにくいのか厚くなってたので研ぎ抜いて
研ぎ修理させて頂きました。確かに和包丁のこの部分は研ぎにくい!

張り付くのが嫌なのか、霞っぽく仕上げていて刃先(糸引)だけ仕上げで
光らせているような感じだったので、同じように仕上げてみた!

ちょっとした霞包丁のようでもある!

これをするには仕上げ砥で砥ぐ時に、右手角度を保たなくてはならない。
グラグラさせると、折角中砥で作った霞部分に仕上げ砥の研ぎ目(光る)
が入り、何とも汚い仕上がりになるからだ!

これがハマグリ刃ならば多少の角度があるので境目を作る事は簡単だが、
ベタ研ぎでコレを作るのには神経を使った(^^;

ベタ研ぎしたので、刃がシノギから刃先に向かって一直線になっている。
もちろん糸引刃を入れたので強度には申し分無いが、薄く伸ばした時
の刃状態を知る事が出来た。 INOX鋼は程度にもよるが薄くしても粘る!
しかし、あまり薄くし過ぎると曲がり出す(^^;

この辺は硬度との関係に左右される部分で、もっと硬度を出せば薄く
研ぎ込んでも曲がらない包丁になるのかも知れない。
しかし、そうなると砥ぎにくい包丁になってしまう(^^;

一長一短だなぁ~ ←あいだみつお風

ま、そんな事はさておき! 外国人も砥ぎ技術が向上してきたように
思う今日この頃です。メールでもハマグリについての問い合わせが英語
であったり(^^; 青一鋼の特徴を聞いてきたりと。。。

酷い場合は、他メーカーの包丁クレーム? 
「あの本焼が折れた!!何でなんだ?」とか、そんなの知りません!(笑)
っと言いたい所を我慢して、、本焼の事をツラツラ英語で返信して
たりしています(^^;  お人よしと呼ばれます。。

今日土井さんが会社に来て、アイケの包丁について話してたら。
若い調理師さんに・・・・・・・  続く~~

2007-07-06

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