2008
今年も残り数時間になりました。
皆さんにとってどんな1年だったでしょうか?
僕自身にとっては、とても充実した一年になりました。
一番はやはり、庖丁を持って本格的に魚に向き合った事です。
切れ味や角度、強度や耐久性をとても考えた事と、自分の持つ概念の幅を
広げる事が出来た事です。 全ては、上田師範がこっちの世界も面白いで~
といった感じに誘って下さったおかげでもあり、このブログをご覧になられた方々
からのコメントやメールのおかげでもあります。
僕は、土井さんのように一から庖丁を作る事が出来ませんが、調理をしたおかげで
同じような思いを得る事が出来ました。
何も無い所から、何かを作り出す心地よさ?難しさ?です。
同種類の魚を、一緒の庖丁で一緒に捌いても、見た目が全く違ったり、味付けや
焼き具合、炊き具合でも全く違うのを実感。
鍛冶屋さんのように、同じ鋼材を使っても、叩き具合や焼き具合で大きく仕上がりに
影響してきます。
知識(色々な事を知ってる事!)経験(試したり失敗したりの体験)を沢山持っていて、
それを実践する想いがあってコソ、良いものが生み出せるんだなぁ~っと。
その源には、エエ庖丁を作りたい!とか美味しいのを作りたい!とかの想いがあるのですが。。
庖丁にしても、食べ物にしても、技術を売り買いするんだなと、痛感した一年となりました。
庖丁を買うんですが、庖丁を作る技術を買う?高い技術や経験で作る庖丁を高値で買う!
食べに行って、美味しい物を食べるんですが、旬の物を一番最適な調理方法に+α、
もしくは、別の美味しい食べ方を実験追求した、知識や経験を食べる?? ←難しい・・・。
何だか年末にややこしい事を書いていますが、そんな事を感じた一年でした。
今年一年、ありがとうございました。
来年も、色々な事にチャンレンジして行こうと思いますので、宜しくお願いいたします。
達哉
- 2008-12-31