折れる前に
庖丁研ぎ修理No.2は牛刀です。
こちらも他メーカーお預かり品ですが・・・。
良く無いけど、良い写真を撮ったので・・・。
鍔付牛刀ですが、ココ→部分の線。。
これは、折れる(割れる)前兆です。
「あ~コレやばそうやなぁ~」っと思って、背中側を見たら・・・・。
やはり来てました。。 背中まで(^^;
ここに入り込んだ水分などは、ハガネを浸食して奥へ奥へ錆びさせて行きます。
これはステン鋼でも同じです。
業務用庖丁のステン鋼はそれなりに炭素量が有るので、「ステンレス」と言えど錆びていきます。
これが亀裂からどんどん進み 一枚目の写真の部分からも浸食がゆっくり進み、、
最後には1点だけで庖丁を支える事に!!
そんな庖丁に、ググっと力を入れるとバキっと折れます。
メキメキっと粘っこく折れたら安全??ですが、バキっと折れると怪我します。
これは、最初から亀裂があったのか?それとも使用中に入ったのかは解りません。。
初期の状態で意識的に折れば、解るんですが使い込むと解りにくいのが本当の所。
これに関しては特集で書こうと思って、シコシコ書いているんです。
鋼材の特性もありますし・・・。 知ってた方がエエと思うので書きます。
この方は庖丁を綺麗にお使いなので、亀裂を見る事が出来るのですが、
油ギッシュな庖丁なんかも偶にあるので、庖丁を綺麗に洗う事や磨く事で事前にキズを発見出来ます!
発見すると言うよりも、最悪の事態として怪我しないで済むと思います。
お持ちの庖丁、一度じっくり見てみてはいかがでしょうか?
錆びに強いステンレス鋼の牛刀などお持ちの方は、チェックしておいて下さい。
とりあえず怪我しないように!!
- 2009-03-10
折れる
>最初から亀裂があったのか?それとも使用中に入ったのかは解りません。。
初期の状態で意識的に折れば、解るんですが使い込むと解りにくいのが本当の所
このような錆(傷)は使用中にできることはないでしょうね。
鍛造の不良で、無理やり伸ばしたために組織が粗くなった部分ではないかと思います。
使用中に出来るとすれば、線ではなく点で錆て、だんだん大きく深くなるのではないでしょうか?
初期の状態で意識的に折れば、解るんですが使い込むと解りにくいのが本当の所
このような錆(傷)は使用中にできることはないでしょうね。
鍛造の不良で、無理やり伸ばしたために組織が粗くなった部分ではないかと思います。
使用中に出来るとすれば、線ではなく点で錆て、だんだん大きく深くなるのではないでしょうか?
- 2009-03-16(10:10) :
- 痛前 URL :
Re: 折れる
コメントありがとうございます。
これが使用中に出来たりするんです。
この部分は溶接しているので、他よりも組織が弱っている場合もあります。
そこが錆び易いとも思います。
これは簡単に書くと語弊があるので、深くはまた「折れる!」の特集で・・・。
適当に書くとややこしくなるので。。。
洋庖丁は鍛造しないのがほとんどで、型からプレスで抜きます。
なので、鍛造不良は考えにくいです。
この背中の亀裂は、出荷前に発見出来る事があります。
ただ新品は綺麗に磨かれているので、発見しにくいのが実情です。。。
なんらかの気配は感じれるようになったので怪しいのは、じっくりチェックしてます。
折れるヤツのほとんどは工場で折れちゃうんです。
これは、きっちり説明しておいた方が、将来的に庖丁業界にもお客さんにも良い事に
なるかと思ってみたり・・・。 納得してもらえるように書くのが大変ですが(^^;
これが使用中に出来たりするんです。
この部分は溶接しているので、他よりも組織が弱っている場合もあります。
そこが錆び易いとも思います。
これは簡単に書くと語弊があるので、深くはまた「折れる!」の特集で・・・。
適当に書くとややこしくなるので。。。
洋庖丁は鍛造しないのがほとんどで、型からプレスで抜きます。
なので、鍛造不良は考えにくいです。
この背中の亀裂は、出荷前に発見出来る事があります。
ただ新品は綺麗に磨かれているので、発見しにくいのが実情です。。。
なんらかの気配は感じれるようになったので怪しいのは、じっくりチェックしてます。
折れるヤツのほとんどは工場で折れちゃうんです。
これは、きっちり説明しておいた方が、将来的に庖丁業界にもお客さんにも良い事に
なるかと思ってみたり・・・。 納得してもらえるように書くのが大変ですが(^^;