家庭用包丁
今日は家庭用三徳包丁(多分V金1号)を60本ほど仕上げました。
60本中11本は刃が傷んでいたので再刃付けを。。。
再刃付けの基準は、爪に刃が掛かって新聞紙が滑らかに切れるようにします。
爪に掛かるようにするには少し粗めの砥石が有効ですが、滑らかに切るには、
細かい砥石が必要ですし、確実にカエリを取ってあげないとダメです。
北山、嵐山、G-1と色々試してみたのですが、一長一短でスグにパリっと刃が付かない。
最近放置しがちな#4000中仕上げで仕上げてみたら、これ一本で爪に掛かり、
滑らかに切れる刃が簡単に出ました。
北山でも嵐山でも同じような刃は出せますが、少しこねくり回す必要があったりで時間と砥石を消費する。。。
#4000なら、あれこれ考えずに刃を出す事が出来る。
相性が良いとは、こういう事。
もしかすると、北山や嵐山で研ぎ出した方が究極の鋭さが出るのかも知れないんですが、、、
それを探るのは面白いけど、趣味の範囲となりそうな気がしてきました。
万人に相性が良いと言えないですね^^;
ここからは妄想。
今回思ったのは、鋼材の性質(カエリが取れる限界や鋼材分子の加減?)が合うと相性が良くなる。
これは、仕上げ砥石で研ぐ最終的な相性の事で砥石の粒度と鋼材が持つ限界?に折り合いが付いたのかも!
僕の感覚では、この家庭包丁は#4000の砥石が妥当で、それ以上で研ぐ事は、チャレンジ!
そんな風に感じました。
売価5000円〜6000円の家庭用包丁でも、「お!」っと思うような鋭い刃は出る。
あとは、刃持ち、後々のメンテナンス(研ぎ)の問題。
プロ用と言われている包丁は、研ぎ易く出来ていたり、長時間使っても疲れないバランス、
刃持ちが良い鋼材や熱処理が施されていると考えるのが正しいですね^^
- 2013-11-15