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包丁修理

昨日今日と柳刃庖丁の修理を行いました。

廉価な物から、得体の知れないステン製、本霞と色々研ぎました。

すべての包丁に、当然ですが鋭く掛かるような刃が付きますが、そこに
辿り着くまでの苦労の違いがハッキリしました。

刃を付けるだけならまだしも、形状や抜けをしっかり得ようと思えば、
どうしても色々と触る部分が増えてしまうので、時間が掛かりました。

なんでそうなるんやろ? っと言うのも考えて研ぎましたが、基礎的な
研ぎがしっかりしていないと、どこかにシワ寄せが来るようで・・・。

庖丁の性格?性質?は鍛冶屋任せですが、研ぎの部分は、刃研屋の
アフターを考えた研ぎ構造作りが、使用者の元に行ってからの良さに繋がってきますね。

得体の知れないステンレス柳刃が恐ろしく硬く、粘りがあって最も大変でした。

硬い=思っている形状にするのが大変。
粘り=最終の鋭い刃を出す為のカエリ取りが大変。

必死のパッチでw 研ぎ上げたら、メッチャ切れる包丁になりました。。
刃の耐久性は不明ですが、取り合えず一発勝負なら、切れる!!

どうしたら、切れるようになるか!を試行錯誤するのは楽しいですが、

実際の現場ではそんな事やってられないですよね。。

上田師範や山口氏のお陰で、ゆっくりですが、アレコレが解ってきました。

上田師範からは、どういう切刃構造が抜けが良いのか?(実体験もした!)

山口氏からは、その構造を作る為の研ぎ抜き方などなど!(臨機応変に対応できるテク)

僕自身の研ぎが深い意味で明確になってきました。

  • 2013-08-23

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