天然深し。。
今日は、柳刃を本刃付けしました。
ダイア#500 → キング#1000 → 日照山 → マルカ
砥石の使用順は、この通りです。
普段ならダイアから#8000あたりの仕上砥石に飛ぶんですが、天然で仕上げたく
間にキング#1000を加えて、霞ませる為の日照山、糸引の為のマルカと続きました。
天然は研ぐ程に砥石面が変わってくるので苦労します。
調子良く研いでいても、微小な砂らしき物が邪魔します・・・。 研ぎに影響は無いけど
切れ刃に細いラインが通ってしまう(^^; これも天然砥石の良さなのか??
中砥石に戻ってやり直し、日照山を面直しして再開したが、やはり邪魔者が。。。
繰り返すと、庖丁が妙な減り方をしそうなので、許して頂ける範囲でマルカへ!
白一鋼の庖丁ですが、どんな砥石でも良い反応をしてくれます。
日照山は日照山の掛り!マルカはマルカの掛り!マルカの方が切なく鋭い感じが出ました。
感覚としては、青二鋼のそれに近い優しい刃当たりで噛み付く感じが混ざっています。
指紋にしっかり食いついて来るので、切れる事は間違いありません!
後は好みの問題になるかと・・・。
出荷前にもう一度チェックして、最終的な部分を決めたいと思います。
万人に受け入れられる感じを求めると、人造砥石の方がパリっと出そうです!
でも、好みがハッキリしている方だと、庖丁に合う天然砥石を探した方が心地よいかも。。。
今日時点の個人的見解ですが、天然砥石を精査する時に白鋼系で探った方が良いかと思ってます。
青鋼系だと、ぼやけるイメージが!!!
ちなみに、僕の判断基準は糸引の事で刃の掛り具合を重視しています。(この掛り具合も色々なんですが。)
切刃(特に軟鉄)への絡みは、あまり考えていません。。
軟鉄が研げるのと良い刃が付くのは別物のような気がしています。
天然砥石は奥が深いので、色々な視点から思いを巡らせるのも良いかも知れません!!
- 2011-10-03