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特集 酔心夢工房 鬼手仏心

このページは鬼手仏心の魅力を詰め込み、お客様からいただいた感想なども交えながら随時更新していく、大変マニアックなページとなっています。
これから鬼手仏心をご購入される方の参考になれば嬉しく思います。
すでに鬼手仏心ユーザーの方にも楽しんでいただける内容にしていきたいと考えています。
 

鬼手仏心は堺の伝統工芸士であり、一流の鍛冶職人として名を馳せる「富樫憲治」氏が鍛錬した
出刃庖丁シリーズです。
富樫氏は出刃庖丁の名手と呼ばれ、白鋼にして硬く粘りのある包丁を生み出す技術は
まさに匠の技です。

そんな富樫氏の鍛錬があってこそ実現した鬼手仏心。
特徴は白二鋼ならではの噛みつくような鋭い切れ味に加え、粘り強く切れ続き、欠けにくいということ。 出刃に鋭い切れ味を求める方には、まさに理想的な庖丁と言えるでしょう。
なぜ出刃に鋭い切れ味を求めるのか?
水産の現場で使われるお客様からいただいたご意見では、綺麗に捌いてある方が商品価値が高く、腹骨などを一発で綺麗にスキ取る事や断面の美しさで価格が変わるとのことです。
大量に捌く現場では、鋭くズバッと切れてくれた方が後の作業が詰まらなくて良いとのことです。
このように、切り口の断面の美しさや、自分の思った所に刃が入っていく使いやすさをお求めになる方が多く見られます。

出刃庖丁では上記のように主に魚を相手にすると思います。
魚を捌く際、皮が切りにくいですよね。
ここが滑ってしまっては、全てにおいて快適な作業が出来ません。
鬼手仏心は白二鋼のポテンシャルを最大限引き出す富樫氏の鍛錬で、グッとかかる刃を得られ、その切れ味が長く続きます。
切れ味の良い庖丁で切り身を造ると、艶がある上等な仕上がりが期待できます。
ワンランク上の出刃庖丁をお求めの方に手にとっていただきたい逸品です。

■名前の由来とコンセプト■
鬼手仏心とは、外科医に通ずる言葉です。
辞書で引くと、「外科医は残酷なほど大胆に手術するが、それは患者を治そうとするやさしい心によるものだということ。」と出てきます。
外科医は人の体にメスを入れます。それは一見鬼の手のように見えます。
しかし、それは患者の体を治そうと思う仏の心です。

その想い、心を庖丁にも与えたく、この名前を選びました。
調理を始める際、特に和食では魚を捌きます。
一番最初に魚へ入れる庖丁は出刃庖丁です。
人が生きて行くためには、食べなくてはなりません。
食べ物(魚や肉、野菜)に感謝しながら、美味しく調理する為の道具として。

詳細な仕様
鋼材:ヤスキハガネ 白紙2号
方式:打刃物鍛造
研ぎ:本霞+ 細目木砥仕上マチ磨き
柄 :朴八角水牛柄
鞘 :朴鞘ピン付
銘 :鬼手仏心
硬度:62HRC-63HRC
お客様がご自身で研がれた際に、刃物構造が崩れにくいように本霞+研ぎを採用しております。
ベタで研ぎたい方でも研ぎ出しやすいので、ハマグリでもベタ研ぎでも使用用途や好みに合わせて育てられます。

推奨仕上げ砥石
各種 天然合砥石 巣板
北山・G1・シャプトン刃の黒幕
酔心仕上砥石#4000(白)
白二鋼の出刃ですので、あまり細かい仕上げ砥石で仕上げることはしなくても良いかと思います。
5000番ほどまでですと本格的な白鋼の掛かりをお楽しみいただけるかと思います。
ご使用者様の庖丁使いに合わせて仕上げ砥石を当てるのも良いと思います。
その場合、弊社#6000INOX専用仕上げ砥石や、#10000・天然砥石のように、しっかりと掛かる刃を研ぎ出せるような砥石をセットアップしていただくと良い結果に繋がるかと思います。
酔心公式webshop 砥石ページ

#10000は弊社でもよく使う砥石です。

それでは、日々修行に寄せていただいたコメントを抜粋して紹介させていただきます。


150㎜鬼手仏心、1か月使用しておりますが使うたびに手に馴染んできます。
初めは鯛の硬い頭の梨割で刃をわずかに欠けさせてしまいましたが、
糸引きでごまかし程度に修復し、その後は欠けさせることなく使用しております。
刃を押し返してくるような活かった鯛の身にもスッと鋭く切れ込みます。
切っ先いいですね!刃元は強く、骨を叩いても全然大丈夫です。
身が柔らかいブリも、細い指3本のタチウオも、奇麗に捌けます。

刃先を軽く鋼材限定解除#3000にあてるだけでキレッキレが復活し、それが長く続く。
欠けた部分の修復もすぐに直りましたが、メンテが楽で快適です。


35センチ程度の鯛を捌きました。切っ先は柳刃並みの抵抗感の少なさで、恐ろしく切れ込みました。刺身になったときも、出刃で切った断面も申し分ない仕上がりでした


鬼手仏心、使えば使うほど良い感じになってます。
ホッケの背開きなんか、今までの所要時間の半分で出来るようになりました。
研いでも良い刃があっさり付くので、すごく楽ですね。


紹介しきれないほど、嬉しいお言葉を沢山いただいており、酔心一同大変嬉しく思っております。

富樫氏の庖丁造りは、
鋭さの追求と欠けにくさの両立という、原来の考え方では矛盾した事を探求しています。
その矛盾を実現させていることを証明している動画があるのでご紹介致します。
日頃から酔心の庖丁を愛用してくださっている、本職の寿司職人。銀座渡利さんの人気の動画にて富樫氏の舟行で天然真鯛を捌いています。
拝見いたしますと、皮にスッと入っていく鋭さを備えながら、薄い舟行で硬い天然鯛の骨に音が聞こえるほど当てていますが、刃が欠けることなくピンピンしています。
別の動画では、鰹を三枚に卸しています。
興味のある方は、ページ下の動画をご視聴ください。

鬼手仏心は、富樫氏の庖丁造りの集大成とも言える庖丁です。

鋭さと欠けにくさの両立。
このマニアックなページを最後まで見てくださった皆様には、ぜひ体感していただきたいです。
酔心 夢工房 鬼手仏心

酔心 Knife Life Partner
web担当