今日の研ぎ
今日は、青一鋼水本焼のフグ引包丁を研ぎ直しました。
研ぎ直しと言っても、刃先の抜けを直しただけの研ぎです。
青一鋼は硬く粘りのある鋼材ゆえに、もったりした丸刃気味になりやすい。
ダイアで研ぎ抜きに掛かりましたが、砥石と包丁が喧嘩して思い通りに研げません!
ダイアが効かなかった理由は、砥石の目詰まりと、硬さだと感じています。
硬い鋼材VS硬いダイアで滑るし砥石面に粘りのある鋼材が入って面がコーティングされ滑る。
仕方なく、普通の荒砥石を使用しました。
ポロポロ砥石が剥がれる系の「あらと君」
中砥石でも良さそうでしたが、中砥石でコチョコチョ研いでるよりも、研磨力のある
砥石で一気にザ!っと研ぎ抜いた方がスカっと研ぎ抜けます。面直しは3回しました。
予想通り、ダイアよりも素早く基礎研ぎが出来ました。
微細な掛けが点在していたのと、ベタ研ぎ指定だったので、今日はカエリをしっかり出すまで研ぎました。
裏はダイアの#1000で目詰まりを取りながら研ぎを!
裏押しは、峰側&刃先のみ砥石に当たるので、思ったほど目が詰まらない^^
カエリをしっかり出したので、ビキビキとカエリが折れて取れました。
ここから、どんな化粧研ぎを行うかが問題です。
今現在は1対1の、ガチガチに掛かる刃です。
これをどこまで滑らかに研ぎ進めるか・・・。
巣板程度の方が良さそうな気がしますが、、最終的には、お客さんが仕上げ研ぎすると思うので、
こちらの研ぎでは、1対3ぐらいで止めようかと考えています。
- 2015-03-11