薄刃と蛸の先
東京のお客さんより、お見積もりがありまして、、その中に
「薄刃と蛸引の先は何故に段になっているのか?」と言う質問がありました。
これは、昔どこかに書いた記憶があるのですが、もう一度書きます。
この先にある段です!これが何故平から真っ直ぐでなく、段になっているのか?というご質問です。
確かに、そうなんです。真っ直ぐすればエエと思うのです。
同じように昔、気になって職人さん(刃研屋さん)に聞いた事があります。
その職人さんは、
丸い砥石(水砥石)で平面を出すのは難しい。
特に先は、ダレやすい。 ダレて先がコロっとなるなら、段を付けてシャキっとするねん!
っと言う事だったように記憶しています。
四角い庖丁、(薄刃、蛸引、蕎麦切包丁)は先に段ありますよね~
三角(むき包丁、切付、剣型柳刃)も段ありますよね~~
直刃に挑戦の尺一蛸引の先も、段になっています。
これも多分同じ理由だと・・・。
(シノギの位置が変わってますが、これはそれなりに理由があります。自然の摂理です。)
砥石の抜きと言いますが、写真のような方向に抜けて行くことの差かと思うのです。
どっちも真っ直ぐ抜いてますが。。。
切り刃はともかく、鎌形薄刃の平部分は真っ直ぐなんですが (・。・;
これは実際に研いでいる職人さんに聞くのが一番です!!!
砥石の抜きでダレるなら、鎌形薄刃の先もダレんちゃうの???
皆さんも、職人さんから答えを聞くまで、色々想像してみて下さい。
僕が思うに、平を綺麗に研ぐ、見せる?為に・・・かと思うのですが・・。
職人さんに聞いたら、UPします!
- 2009-04-24