ふぐ引 刃付け修理
通常業務に終われて、ゆっくり実験しながらの研ぎなど出来なかったので、ブログ停滞中でしたw
も~~絶対切れる刃が付く!!って言う時短研ぎの繰り返しを淡々と行ってました。
刃付け修理も溜まってしまったので、ゆっくり時間が取れた今日の夕刻、フグ引庖丁を研ぎました。
フグ引のように薄い庖丁は、事後硬化などで歪が生じる事があります。
やっかいなのが、槌目が現れてくる事。。。装飾的な槌目のように細かいピッチではなく、ボンボンと
裏面のハガネに出現しますw これを無視して研ぎを進めると刃線が揺れたりします・・・。
今回の庖丁も古い物だと聞いていたので、念のため観察したら槌目が出てました。
手造りの証なので、悪い事は無いのですが、、研ぎに注意が必要デス。
お客さんにも、刃先と裏押しで整えるのが得策ですが・・・っとお伝えしました。
刃線、シノギ筋が揺れる可能性があるけど、それでもOKならば可能な限りで研がせて頂きます。
で!!OKを頂いたので、僕の持っている技術のギリギリまで攻めて整えてみました。
念のため用途も伺って、切るメインの相手が解りましたので、ソコソコ研ぎ抜きました。
ベタベタに研ぎ込むと槌目の凹凸の影響に負けそうなので、その辺りのノリシロはあります。
■使用砥石■
ダイア#500
天然茶目石 ←特に意味なく 個人的な楽しみで通しました。
酔心INOX専用中砥石
巣板(日照山)
上記の流れです。
黒檀柄の交換が控えていますので、最後まで研ぎ上げてません。
交換の後、糸引+裏押しで完成します。
裏押しが最後の勝負ポイントです! 綺麗に辺りを付けれられたら完璧です(^^)b
明日は、鋼材名が解らないTheステンレス鋼の出刃を研ぎます。。
- 2015-10-06