荒砥中目
今日は、左用の出刃と柳刃の研ぎ修理を行いました。
大部分は機械で形状を整えたり、切り刃の丸刃を研ぎ抜くのですが、
キワキワになると手作業での微妙な調節が必要になります。
機械は便利ですが、勢いがあるので・・僅かな角度変化でも刃を大きく崩します。
右用だと、いい所まで研ぎ込めるのですが左用は慣れていない事もあるので、
ある程度過ぎた所で、手研ぎに切り替えました。
ある程度。。。っと言えども、研ぎ抜きたい部分が多く残っているので、中砥
では効率が悪い・・・。 なので、荒砥を導入して切り刃の形状を研ぎ出します。
#220が荒砥の定番ですが、#240荒砥中目があったので、それを使い研ぎました。
荒砥石の研ぎ目が残るので、あまり使いたく無いのが皆さん共通の心情だと思います。。
で、、久しぶりに使ってみての感想ですが、中砥で研ぐよりも倍の早さで形状を作れます。
当たり前のようですが、異様なスピードで研げるので、シノギ筋上げてみよう!!!っと
思えば、思っている間にシノギが上がります(笑) しかし、失敗すると異様なスピード
で失敗してしまうように思います。。
自分が研いでいる所が解りやすい砥石でしょうか。。。目に見えて研げて行くのが解る!
砥石も良く減りますが、反りが出にくいように研ぐ力配分の練習になるか??
その後の中砥石で研ぎ目を消すのに時間が掛かるかも知れませんが、切れる刃の構造
を作り出すには、非常に良いと感じた今日の研ぎでした。
使用番手の経緯
出刃 #240→#800→#2000→#6000(裏押のみ)
柳刃 #240→#1000→#3000→#8000(糸引&裏押)
水産問屋さんからのご依頼でしたので、ズバズバ切れ込む感じになっております。
残ってしまったウロコもお構いなし!!な感じデス。。
- 2010-07-05