反りのある先丸蛸引き
ちょっとした時間を見つけてキズの庖丁などを研いでいます。
ダイアモンド砥石のシビアな感じに疲れたので、人造焼成砥石での形状作りに
重点を置いて、シノギを立てたり、地を抜いたりしています。
さすがに人造砥石は面直しが必要で、どんどん反ってきます。
どこまでがナチュラルハマグリの限界か!!っと思いつつ、砥ぎ込んだりしておる次第です。
今日は、アイケのある330mm先丸蛸引伝承を荒砥石#400で研いでみました。
緩い反りのある庖丁ですが、構造がしっかりしているのでグシグシ研ぐだけで反りが合いましたw
普通、反りがあると、出っ張っている所から先に研げて刃が破れて変形してゆくので、
形状を維持するのが難しいです。 ずっと切っ先アールを研ぐ感じで研がなければならない。
写真は、人造の#400でザックリ研いだ後です。 砥ぎ台にあるダイアは裏押し用。
本当は、もう一度ダイアモンド砥石で切刃を当ててみたかったんですが、猶予を与えてくれない
のは解っているので、このまま中砥石 + 4000番 + 嵐山にて仕上げてしまいました。。
伝承、嵐山での糸引きと相性が良さそうです。
- 2012-06-02