先日の研ぎ
先日、ハマグリ刃化した柳刃を研ぎ抜きました。
これと同時に、切っ先アールを作り直し、現実的な形で先抜けを作成。
ハマグリ化して抜けが悪い状態でのお預かり!
全体図
これを、シノギ狙いでシノギを立て直し、切っ先部分の刃肉抜き+先抜けを作る。
形状を整える為に、峰側も研磨(削るに近い感じ)しました。
全体に切れ刃の中が整ってきたら、微調整!
今回は、天草砥石を使用しました。。
後は、光らせるなり、霞ませるなり自由な感じで研ぎ上げます。
尚、写真の後、もっとベタ研ぎに!っと思い、研ぎ直しましたw
写真ぐらいの方が、総合的には安定しそうに思いますが、お客さんの指定ゆえ。。。
この修正の為に、切っ先を1cm程研ぎ取って形状を作りなおしています。
- 2013-01-25
良い仕上がりですね。
ご無沙汰しております。去年の夏に体調を崩し、暮れまで入院しておりました。
病み上がりとはいえ、順調に回復しております。PC使うのも久しぶりです。
シノギを決める研ぎの後に、刃先付近の研ぎを決めるやり方は、極めて実践的
な方法だと思います。私のように「抜け」重視の人間には、特に時間の節約になり
ます。慣れの問題かもしれませんが、研ぎが早く終わりますね。
退院してからは、野菜が以前よりも美味しく感じられます。
味はともかく、病院食の栄養、カロリーバランスの基本概念は
とても参考、勉強になりました。
さっそく、商売に応用しました。(笑)
まだまだ、自分の人生の店仕舞いには早いようです。
遅まきながら、今年もよろしくお願いします。
- 2013-01-27(20:30) :
- lovekidold URL :
Re: 良い仕上がりですね。
コメントありがとうございます。
入院されていたんですね、、ひとまず退院おめでとうございます。
やはり、調理師さんは食に対して常にアンテナ?を張られてるんですね。
早速、商売に応用されるとは!療養しながら、密かに充電といいますか、
何かを得てしまうのは流石です。。
ご無理をなされず、まだまだ現役で調理場に立たれる事を願います。
包丁研ぎ
抜けを考えるとシノギ辺り(特に切っ先辺りの)抜けを作る事で
根本的な切れの概念が変わってくるように思います。
刃で切る=刃全体で切る だと思っているので、食材へ切れ込む鋸刃も
重要ですが、切ったあとの通り道を確保する事も研ぎの重要なポイント
かと今は考えています。
紙は切れども。。。食材は切れない。。。
超ハマグリ化した柳刃修理を多数行なっていると、それがキモだと思い知らされております。
こちらこそ、今年もよろしくお願い致します。
- 2013-01-29(00:40) :
- TATSUYA AOKI