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仕上げ砥石の相性

相性の良い砥石って言ってますが、何を持って相性が良いと判断しているかと申しますと。。

単純に鋭い刃が付くか、付かないか! です。

それにプラスされるのが、いかに早く鋭い刃を出せるのか! です。

相性エエ!!と思うのは表裏、数往復の研ぎでバシっと刃が立つ相性です。

「5分10分と研ぎをして相性が良い」と言う感覚ではありません。。

上記の研ぎで、相性が良いと感じる場面は、研いだ面の艶が出た!とか霞が綺麗!

っと言うカテゴリになってきます。

僕自身の判断方法は、糸引刃での状態を見ているので、刃先へ確実に砥石を当てて

砥石の粒度や性質をモロに刃先へ研ぎ付ける方法です。

故意に糸引きを入れない場合は、少し結果が違ってくるかも知れませんが、

最終的には、裏押しなどで刃先を当てる事になるので、大きく外れる事は無いと思っています。

今日は、ステン系の牛刀を#10000の細かい仕上げ砥石で刃を確実に出す事をしてみました。

カエリだけ確実に取る事が出来れば、炭素鋼と遜色ない刃が出るように思います。

ただ、微細な粒度の砥石になればなるほど、カエリと刃の接点のギザギザが細かくなって、

余計にカエリが取れにくいように感じています。 ステン特有の粘りが邪魔しますね・・。

粗めの砥石で研ぐと∧∧∧∧∧∧∧っとなっていそうです。
細かい砥石だと  ~~~~~~~って感じです。 ”ギザギザが滑らかになる。”

炭素鋼だと、ペキペキ接点が折れてカエリが取れていくんでしょうが・・・。

この炭素鋼のペキペキを再現する為の下処理をステン系の庖丁に施したりすると、

信じられない位の、掛かりと鋭さが出たりします。

これを上手く応用すれば、どんな鋼材の庖丁でも良い結果が得られそうです。

相性とか関係無い研ぎが出来るので、面白みは無いですが確実に鋭くなります。

どちらかと言えば、研ぎ屋さんの手法としてオススメかも知れませんね^^;

  • 2013-10-21

はじめまして

はじめまして。
この下処理の方法を教えて頂けますか?

>この炭素鋼のペキペキを再現する為の下処 理をステン系の庖丁に施したりすると、
>信じられない位の、掛かりと鋭さが出たり します。


Re:はじめまして

コメントありがとうございます。

カエリの整列は、確実にカエリを取る為の下処理です。

その前に、しっかりと鋸刃を研ぎ出す事が重要だと感じています。

ステンレス系は、鋸刃になり難いので、鋼材頼りではなく、
強引にこちら側で道筋をつけてあげる事が必要です。

#1000ぐらいで確実カエリを取って、仕上げ砥石で研いだような
滑らかな切れ味を出せれば最高ですが、、、難しいですよね^^

炭素鋼と同じ感覚でステンレス鋼に向かうと、スパイラルに入ります。

  • 2013-10-29(11:30) : 
  • TATSUYA AOKI URL : 

タイトルなし

解説ありがとうございますm(_ _)m

>ステンレス系は、鋸刃になり難いので、鋼材頼りでは なく、 強引にこちら側で道筋をつけてあげる事が必要です。

この辺がまだよくわかりませんが、砥石の組み合わせと研ぎ方向のことでしょうか?
自分なりにイメージしていろいろやってみます。また教えて下さい。

  • 2013-10-31(10:52) : 
  • ラララひかる URL

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