ステン全鋼本刃付け
ステンレス系の和庖丁を本刃付けしました。
研ぎ修理だったわけですが、刃が薄く研ぎ込まれていまして、
千切れている部分もチラホラ。。。
炭素鋼の全鋼だと、この薄さでも耐えるのかも知れませんが、
ステンレス系は、耐えきれない状況までに達していました。
糸引きを入れれば一発解決なんですが、、この薄さまで研ぎ込む
ならば、直刃が好きな方と見受けられます。
しかも、綺麗に研ぎをされているので、「なんでや?なんでや?」
っと言う状況だったのかも知れません。。
いずれにしても、刃が千切れているので、一度刃を引いて(刃を殺して)
再刃付けを行い、感じるか感じられないか!!ぐらいの超微小なハマグリ
を切れ刃に持たせて、激細糸引を入れて裏押しをやや多めに仕上げました。
直刃は、裏押しを少し多めに入れると刃が強くなるように思います。
特に、関東系の庖丁をお使いの方は、裏押し多めの方が良いかも知れません。
自己責任の上で、お試し下さい。
お渡しするときに、この庖丁の特性や研ぎに関しての事をお伝えしようと
思っています。 厳密に言うと直刃のような切れ込みでは無いかもですが、
直刃に限りなく近い状態にしたつもりです。
何事も食材を切って頂かないと解らないのですが・・・・。
- 2011-02-28