薄さの妙
薄い包丁の本刃付けと天然砥石について興味が湧いたので
陳列に置いていた”270mm剣型柳刃伝承”を砥いでみました!
「剣型柳刃」と言いつつ・・薄く造られていて、「剣型フグ引」と言っても
良い感じのフォルムをしています。
刃先を薄くして、カエリを惜しげも無く出して!
天然砥石の性質がモロに刃先へ現れるように
糸引&裏押しをしてみました。
マルカ中山で合わせてみた所、「????」鋭いエッジが出ない(泣)
こんなハズは無い。天下の中山やで!!!
刃先を光に透かしてよく見ると・・・。
刃がウニウニとヨレている。
角度が甘いのかと、折角薄くした刃先へ更なる糸引きを入れ確認。。。
まだウニウニしておる・・・。
今度は大平合砥(硬め)で糸引を入れると
コシのある、強いエッジが立って鋭さが出た。
それならば!っと中山に戻したら、繊細で鋭いエッジが得られて一安心。。。
薄い方が、何の抵抗も無く食材に切れ込むので
使い心地は抜群になると思うのですが、
薄い包丁をペラペラになるまで、研ぎ抜き過ぎると
今度は刃を立て辛くなってしまう。。
仮にベタ研ぎで故意に糸引を入れないならば、
ナチュラルハマグリを入れて緩い感じで研ぎ
進める方が、結果的には良いですね。
天然砥石については、久しぶりに触って癒された~
やっぱマルカ中山凄いなぁ~
って程度でしたが、薄い包丁に対して研ぎ抜き
過ぎるのは、ちょっと考え物かも知れませんね。。
水本焼とかなら、違った結果になるかなぁっと
想像しながら、水本焼の本刃付依頼を待ちますw
- 2023-08-30