牛刀60本
今日は、和包丁少々と牛刀を60本ほど小刃合わせしました。
本来牛刀は、ある程度刃がついているものなのですが、、、
肉眼で確認出来るほどのカエリがずらずらと。。。。
ジュディーオングのヒラヒラみたいになってるわけです。
(量産で作ると60本全部同じ仕上がりになっている事が多い。)
当然、ヒラヒラなのでカッチリした刃が出ていないので、
全て小刃合わせに掛かりました。
ヒラヒラになってるって事は、薄くなり過ぎているわけなので
それらを整え、適正な厚みに変えていきます。
見た瞬間、#2000あたりの砥石に走ってしまいそうですが、無駄に
研いでしまうと、カエリの堂々巡りに陥るので、あえて研げない#3000
を使用して、小刃を合わせに掛かりました。
研げないけど粒度は#3000なので、それなりの掛かりと滑らかさが出ます。
ゴソゴソ研ぎをしているのを社長が見て、「そんなに違いがあるんか?」
っと珍しく食い付いて来たので、水で濡れたスポンジを切ってもらいました。
ビフォー/アフターです!
人間とは素晴らしいもので、切れないとギコギコ切ります。
切れない包丁で、切ろうと思うと自然にそういう動きになるのかと観察。。
研ぎ上げた方は、ギコのギもなく、サクっと切れ込む!
「ほんまや!意味、あるんやな。。」っと言って立ち去っていきました。
牛刀ゆえに、そこまで鋭さにこだわる事も無いかも知れないのですが、
その包丁が持っているポテンシャルを出して出荷したいんです。
(小刃合わせの範囲ですけど。。)
こんな事、続けてると器用貧乏になりそうですが。。。
- 2012-04-25