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天然砥石の性質

今日は、白三鋼の柳刃を20本ほど小刃合わせをしました。

ふっと目に大平合砥(硬)が入ったので、この砥石で小刃を合わせてみようと。

この砥石は、青二鋼から白二鋼までキンとした刃を与えてくれるナイスな石です。
白三鋼はどうかなぁ~~っと思ったら、想像以上にエエ刃が付きました。

しかし15本程を研ぎ終えた時点で、砥面に違和感が・・・。
砂っぽいのを感じたので、研ぎを止めて砥石を洗い、面直しをして再スタート!

むむ。。。ちょっとおかしい研ぎ味(^^;
同じような工程で研ぎ終えて刃をチェックすると全然良く無い。
刃は付いているんですが、思っているほど良い刃では無いんです。

仕方なく、砥石を北山に切り替えて研ぎ終えました。

その後、天然砥石の様子を良く見てみました。

相性もありますが、天然砥石は鋼材のポテンシャルを良い感じに引き出してくれる
砥石を考えています。 砥石によって鋭さが変わる!!って思うんですが、そもそも
鋼材にその素質がなければ、鋭くなれませんし・・・。

そう考えた時、天然砥石が鋼材に寄り添って良い刃を出しているとも言えます。

天然砥石の構造は、ミルフィーユのように層が重なって形成されています。
この層が剥がれながら、目詰まりを防せぎ常に新しい砥石面で刃を付けているのです。

研がれる事で自然に新陳代謝している感じですね!

しかし、今回のように層から砂が出てきて、研ぎに良く無い層が顔を出すと良い刃を
付ける事が出来なくなります。でも良く無い層を取り除けば、復活するかも知れません。

この砥石は、じっくり層を出して行こうと思います。
(しばらくは、中砥から仕上げ砥への中間に使ってみようかなぁ~っと。)

優れたメリットもありますが、希にこのようなデメリットもあります。

そう考えると、人造砥石は安定してるので良いですね!ロマンを感じる事は無いけど(笑)

今度は天然砥石、「優しい切れ味と冷たい切れ味」について書いてみようかと。。
↑特集にした方がエエかなぁ~~↑

PS:必死に時間を作って、特集書いています。 もうちょっと待って下さい。
   

  • 2009-10-22

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