白一鋼と砥石台
![](https://suisin.co.jp/wp/wp-content/uploads/2015-7-2-03.jpg)
剣型柳刃 白一鋼水本焼
鎌形薄刃 白一鋼本霞
これら2丁を仕上げました。
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本焼の方が、しっとり感があって鋭さの中にも優しさを感じます。
本霞は、パリっと感が出ています。
包丁を作る時、どれくらい熱を経験するか!!
これによって、性質が少し変わるようです。
軟鉄と鋼を鍛接する時には、結構な熱が掛かるようで、その熱で痛んだ組織を
トントン叩いて修復するそうです。 だから、低温で鋼付けをした方が良いと言われて
いるのですが、温度が低いとアイケの原因にもなりますね・・・。
本焼は、単純に包丁の形に伸ばして行くだけなので、温度を上げないで淡々と
包丁造りをするだけなので、組織が痛まず鋼材本来の特性を発揮出来るそうです。
ただ、低温で火造りする為、形状を作る為に時間を要します。そして焼き入れが難しい。。
その言葉を信じるとすれば、しっとり感は白一鋼本来の性質なのかも知れません!
硬さ的には、違いが無いように感じますが、本焼の方が粘りがあるから研いだ時に硬く感じます。
こんな事を書くと、白一鋼は全て同じ仕上がりになると思われる人が多いかも知れませんが、
鍛冶屋さんによって性質が変わります。 パリパリに焼く鍛冶屋さんも居ますし、青か??っと
思う程、まったり焼く鍛冶屋さんも居ます。
この性質(相性)が板前さんの感覚と合うか合わないかで、包丁の評価が変わってきそうに感じます。
白鋼関係に差が出やすいかも知れませんね!
今回の鎌形薄刃は、切れ過ぎる感じがするので、ちょっと恐いですw
さて、ちょっと包丁から離れて、砥石台なる物をゲットしました!!
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樹脂製で、心棒?はステンレス製のバネ式でカラフルな砥石台。
赤、オレンジ、青、緑 の4色あるようです!
砥石台なんて、必要ないわ~ っと思っていましが、折角なのでダイアを挟んでみました!
![](https://suisin.co.jp/wp/wp-content/uploads/2015-7-2-03.jpg)
中々良い安定感。 バネも良い感じでセンターの支えも効いてます。
(写真は、手前を上げていマス。)
これの旧式は既に販売されているようですが、新式はこれから市場に出回るようです。
予想価格は4,000円~5,000円位かなぁ~。。
どの業界も同じですが、大量に流れ出すと、お安くなるかも知れませんね!←生産コストなどで。
使うダイア砥石も #500/#1000/#2000/ハマグリ用#500 の4種類になった。
全部同じ色の砥石なので、一目で種類が解るように、赤と青と緑を追加しようかなと思ってます。
- 2015-07-02
No title
やはり鍛冶職人さんによって同じ鋼材でも全然違うんですねぇ。白一水本焼きを打てる方は自分が知る限り富樫さん、白木さん、玄海さん、池田辰男さん美和さん、水野鍛錬所の方々だと思うのですが、どの職人さんはどういうテイストなのでしょうかね!?
- 2015-07-05(15:41) :
- 巣板 URL :
Re: No title
コメントありがとうございます。
そうですね、各鍛冶屋さんは、板前さんが使い易いように!が基本的にあって、
それは、研ぎ易さ、永切れ、鋭さが軸になっているように感じます。
永切れする為に行う作業で、包丁に性格が出るような気がします。
誰が一番良い白一水本焼きを打つのか!っと気になる所もありますが、
これは使う板前さんによって一番が変わりますね^^
- 2015-07-07(17:32) :
- TATSUYA AOKI