造る人、使う人
猛暑。。ですね。
今日の堺も一段と暑く、店の前に打ち水しても蒸し暑さに拍車を掛けるだけです。。
お盆休みは、H団長が帰国されて色々話した事や、休み中に研いだ庖丁の事など
書く内容はタップリあったのですが、その中でもピカイチな部分を一つ!
以前、上田師範と一緒に土井さんの工場へ行った事がありました。
「職人と調理師と作家と」
この時、土井さんが「一度食べに行かせてもらいますぅ~」って感じで話してた
のを思い出したので、お盆休み中に土井逸夫さんと一緒に上田屋へ行きました。
師範は、庖丁がどのように造られているのかを目の当たりにしている。
土井さんは、自分の造った庖丁が、使われているのを目の当たりに!
造る人と使う人が出会う。。 「その時歴史が動いた!」^^
刃研屋さんと調理師さんが話す事はあるのですが、鍛冶屋さんが調理師さんと
話す事は非常に希な話しで、土井さんは師範に色々な質問や使用感を聞いて
居られました。
土井さんが考えて作業している事は、実際に調理師さんは感じているのか?
*コレは叩いた庖丁、叩いていない庖丁の実験に通じるお話。。
土井さんが考えている事を聞いて、師範も感銘を受けているように見えました。
”鍛冶屋さんが、そこまで調理師の事を考えているとは!!”
庖丁職人さんが居なければ、調理師は庖丁を失い最高のパフォーマンスを行えない!
しかし、調理師さんが居なければ、庖丁職人さんは庖丁を造る意味が無くなる。
どんなに腕の良い人でも、庖丁が無ければ・・・。
師範の美味しい料理を食べながら、職人同士(鍛冶屋+調理師)の熱い話しは続きました。
お互いがお互いの技術や経験、心使いを感じる事が出来れば、自然に全てが向上していく。
そんな風に感じた、楽しい宴でした。
- 2010-08-19